2年7ヶ月前まで、毎週水曜日はお仕事がお休みの日でした。
我が家はワカメ・昆布の養殖をしており漁港近くで海産物の直売所を営んでいました。
その直売所の定休日が水曜だったのでなんとなく水曜日は今でも”オフの日”のような気がします。
震災後、店を津波で流出してからは、小さな仮設店舗で小ぢんまりとワカメ・昆布を売っています。
でも平日は暇なので、私も出稼ぎ(?)のように月~金は全く別の事務の仕事をしています。
今日は水曜日。
私は職場で、主人は海の上でお弁当を広げています。
あの日、お互いに偶然が重なって助かった私達。
やっと今こうして、落ち着いた気持ちで暮らしています。
「今日のおかずは薄味だったかな?」「今日の玉子焼はすごくおいしくできた!」とか、以前はほとんど一緒に昼ごはんを食べていたけれど、今は”陸”と”海”でそれぞれ同じものを食べて働いている…。
伝言があって電話をしたら、主人の声よりもカモメの鳴き声が大きくて、笑ってしまいました。
今日も家に帰ったら「お弁当おいしかった?」って聞こう。
今日もなんにも特にないのどかな水曜日でした。
考えてみると最近私達は水曜も木曜もいつでもこんなおだやかな日々を過ごしていると思います。
つらい事・大変な事を少しずつ乗り越えたって事でしょうか…?
震災の事も少しずつ風化している今日この頃…
でも風評被害はまだまだ残っている現状…
海に暮らす私達の作る海産物も、陸で野菜を作っている農家の方々の魂こめた産物も、どうか忘れないでいてほしいと願っています。
やっとおだやかな日常を取り戻しつつ、日々頑張っていますから。
筆名:わかめ丸 年齢:44 都道府県:宮城
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