不思議で充実した一日であった。
朝、不思議な夢を見る。
戦争が終わったあと。私にはFさんとの間に実の子供がいて、
心配になり、戦災のあと、私はあの人を大声をあげて探す。
親切な人がいて、雑貨店で働いているFさんの家をおしえてくれて、その家に行くと、
Fさんは近所で子供となぜかほとんどスケスケの白い服を着て遊んでおり、その子供が
川にボールを落としてしまい、私はそれを全力で拾って「家に上げてくれ、話がある」と口にする。
そこで起きた。
妙な夢を見たあと私は、10時ぐらいから、部屋の整理の続きをする。
昨夜の酒が残っており、吐きながらやる。吐きながらなので母にあきれられる。
昼より、木内の川沿いにある現場の手伝いをする。
松田君のとこのすぐ近くだったので、ほんの少しだけ、あいさつをする。
銭湯に入る。とても気持ちよかった。
30分以上遅刻して、魚津のガストで健ちゃん、カネちゃん、木内と呑む。
駐車場でいろいろバカやる。
カネちゃんは本当に離婚したらしい。みんな人生の転機だ。
池袋の家に帰ったら、太郎賞より選外の通知があった。
落選の傷心の私は本を読んだ。
『初恋』中原みずず、リトルモア社刊。
この本、7年前くらい前にもう読了済だったのだけどあのはかなさに、たまらずもう一度読んだ。
もともとは2000年に『幻想の手記 褐色のブルース』という書名を思い切って『初恋』とした。
装画を浅野忠信が担当して、もの凄く良くなった。
表面はとても大事だ。
焦点が合った瞬間、流れ崩れてゆく。
筆名:ヨシモト イオリ 年齢:35 都道府県:神奈川