水曜日の朝。
ベッドから起き上がって外を見ると、昨日より雪が積もっていた。
私は寒さがとても苦手でこれ以上積もらないでほしい…!と思っていたんだけど…。
数日前の春の暖かさはどこへやら…。
車のまわりの雪かきをして職場へ。
最初の仕事は…駐車場と職場まわりの雪かき。
皆でしばらく雪かきしてたら寒さは吹っとんでポカポカしてきた…むしろ暑いっ!
運動不足の私にはちょっとしたいい運動だ。
職場内に戻って少しだけ休憩。
ふ~っと一息つきながら作業部屋に行き、職場内で飼っている猫をさわさわ。
猫は足元にすり寄ってきて、ひょいっと私の膝の上に。
少しビックリ。
普段、私の膝には乗ってこない。
ざぶとんの上か、上司の膝の上で丸まっている事がほとんど。
自主的に私の膝に乗ってくるという事は…よっぽど寒いんだな(笑)
今、この部屋にいるのは私と猫だけだし…。
仕事中、ふと時計を見ると4時。
窓の外を見ると雪がしんしんと降っている。
せっかく皆で雪かきしたのに…。
私は仕事している机の近くに猫がお気に入りのざぶとんが置いてあって、猫は丸まってすやすや夢の中。
…………。
ちょっとしたいたずら心。
丸まってる体の下からしっぽをそ~っと引きずり出してみた。
上司達に気付かれないように…。
猫は「…ん?」と言うように顔を上げ、引きずり出されたしっぽをまた体の下におさめて目を閉じた。
それが可愛くて、またしっぽを引きずりだしてみる。
迷惑そうな顔をしてまたしっぽを体の下に…。
数時間後、窓の外を見ると外は真っ暗になっていた。
相変わらず雪は降り続いている。
上司に、今日はもう帰った方がいいよ、と言われ帰る事に。
帰る前に猫をなでたら「やめろっっ!」と言うように「ニ”ャッ!!」と鳴いた。
私を含めその場にいた3人はビクッ!!
猫のまさかの反応に上司はビックリした表情で私を見た。
もしかして、何度もしっぽを引きずり出されたのを怒って…?!
ごめんねー…許して…!!もうしないから…!!!
あの事はもちろん上司達には言わず、私はいそいそと職場を出て車の雪を落として、エンジンをかけた。
筆名:さゆ 年齢:27 都道府県:鳥取
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