今日は私の父の誕生日です。
ちょうど水曜日だったので筆をとることにしました。
父は60歳になります。
今月で退職するそうです。
父は24年間新聞配達員でした。
嵐の日も雪の日もカブにまたがり朝2時に出勤する姿を、子どもの私は「とてもかっこいい!」と思っていました。
小学3年のとき、父の働く様子を詩に書いて学校へ持っていこうとしました。
父は少し嫌な顔をしました。
私は自分たちが貧しいということを知らなかったのです。
朝起きると仕事から帰ってきた父と一緒に朝食をとり、学校から帰って来ると寝るまで一緒。
家族旅行はキャンプに山登り。
私たち家族は本当にずっと一緒に時間を過ごしました。
私は両親から本当の”豊かさ”を学びました。
今では私たち兄妹はそれぞれ家族や仕事や夢を持ち、実家を遠く離れて住んでいます。
父が最後の出勤から帰ってきたときに母から手渡してもらおうと、兄弟で手紙とプレゼントを用意しました。
お父さん、おつかれさま。ありがとう。
照れながら喜ぶ父の姿が目に浮かびます。
次は、私の番。
どんな後ろ姿を子どもに残せるでしょうか。
筆名:mug 年齢:30 都道府県:兵庫
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