私はよく終電で家に帰っています。
終電で帰るような日は大抵慌てていて早歩きで帰ります。
その日は、たまたますごくゆっくり星を見ながら帰っていました。
すると、突然星がはっきりくっきり、キレイに見えるようになりました。
その時、私は自宅のすぐ前にいたのですが、自宅の近くの街灯だけが切れていました。
私の家の前だけとっても星がキレイに見えることに気付きました。
最近、私の周辺で悲しいことがあったり、私自身も仕事の責任や周囲の期待で押しつぶされそうになっていました。
おまけに時間にも追われていたため、機械的に日々のできごとをこなすだけの毎日を送っていました。
時間をぜいたくに使うという事はなかなかできないですが、その分、色々なことに気付けるということを実感しました。
その時は全く自分にとってプラスにならないことでも、心のひだになって自分の感性が豊かになるんだろうと感じました。
自分の家の前の街灯が切れているだけで、すごく自分の家が特別に思えました。
筆名:マトノトモカ 年齢:22 都道府県:兵庫