2016年2月24日水曜日

2016年2月24日(水)

 みどりちゃんのピアノレッスンは毎週水曜日。家から3つめの角を左に曲がり5軒めが先生のお家です。途中の犬や公園で遊ぶ友だちにあいさつをしながら歩いて行きます。
 ある日レッスンバッグを肩に掛け歩いていると...どこからかぷぅ〜んと甘いお菓子のおいしそうな匂いがしてきました。みどりちゃんがキョロキョロしていると、”南”という表札の家から「クッキー焼けたから食べていかない?」と女の人の声が。みどりちゃんは思わず「はぁ〜い、食べる!!」あらあらピアノのレッスンの事は忘れてしまったようですね。玄関横のベランダのテーブルに焼きたてのクッキーとミルクティーが用意してありました。みどりちゃんはひとつ食べてみました。「おいしい!なんて幸せ!!あっ知らないお家に勝手に入って食べちゃった.どうしよう!!」すると「いいのよ.おいしい匂いでお招きしたのは私ですよ。」と女の人 どうやら南さんらしいです。
ミルクティもいただいてみどりちゃんはピアノのレッスンを思い出しました。
「ごちそうさまでした。とってもおいしかったです。ありがとうございました。」とお礼を言うみどりちゃんに、南さんは「またいい匂いがしたらいらっしゃい。」と言ってくれました。
 レッスンに遅刻したみどりちゃんはピアノの先生にその話をしました。すると先生は、「わかった.クッキーやお菓子の上手な女の人は南さんでしょう。先生もごちそうになったことがありますよ。」みどりちゃんは遅刻したことを怒られなくてよかったなぁと思い、それに先生もおいしいクッキーを食べたことがあるなんてうれしいなぁと思いました。その日の練習曲には特別に”甘い香り”という題名をつけました。
 これはみどりちゃんの水曜日のお話でした。
 読んでいただいてありがとうございました。あなたとこんなステキな出逢いができて♡幸せを感じます。いつかどこかでお会いしましょうね。
                      さようなら



筆名:みどりmama  年齢:54  都道府県:熊本県

0 件のコメント:

コメントを投稿