今日のこの手紙は、どこに住んでいるどなたに届くのでしょう。
水曜に起きた出来事をいつもお気に入りのスタバで書いています。
スタバは音楽の流れる飲食OKな図書館のようで、お友達と一緒に過ごす日もありますが、大体ひとりで、本と便せんを持って来店します。
この水曜日は、ショッピングモールで迷子の男の子に話かけられました。
丸で、昔からの知り合いのように話しかけてきて、とても人なつこかった。
拙い言葉で、要は、自分と一緒にサービスカウンターに行こう、というお誘いだったのだけれど、休憩に入ったばかりの空腹状態に負けて、その子が落ちついていた事もあり、私が昼食を済ませてから連れていくと、申し出てみました。
仕方ないなァ、でも、親を探し回り過ぎて、メッチャ汗かいたんだよね僕は!というから、ジュースを買ってあげました。
館内放送をかけてもらうと、すぐに母親が来て、お礼の言葉もそこそこに連れていってしまった。
まだ私の視界の範囲なのに、その子にあげたジュースをぐびぐび飲みながら去って行った母親には 思わず笑ってしまいましたが、
少しの時間、小さな男の子に、何の警戒もされず話しかけられて、はからずも翻弄されたことがとても面白かったです。
4歳だと言っていたけれど、自分が4歳の時、あんな風に全く知らない人と話が出来ただろうか。
自分て一体どんな子どもだったかなと思いました。
先ず迷子になった記憶がありません。
この手紙を読んでいるあなたは、4歳の頃を覚えていますか?
迷子になった事、ありますか?
どんな子ども でしたか?
元々、あまり昔の事を思ったり、振り返る事をしないタチですが、その男の子と接して、自分も覚えていないだけで、こうして色んな、その時の大人と、何か会話したりしたんだろうなと思いました。
具体的に覚えていなくて良いから、この男の子が、いつか、誰か迷子を見つけたら、知らんふりしないで、一緒におうちの人を探してくれる男の人になると 良いな。
まだそんなに長生きしている人生とは言えないかもしれませんが、これまでに、私の人生終わるなら今日だな と思った事もあったのです。
あの日の立ち上がれなかった自分に言いたい。
小さな男の子と少しだけ一緒に過ごして
それで心があたたまる日も来るから、
日付が変わるまで、ニコニコしてるような一日も来るから、もう少しだからねーと、言いたい。
また書きます。
筆名:わり 年齢:36歳 都道府県:熊本